骨折
肩関節部の骨折
交通事故で、人や自転車が車と衝突して転倒した場合など、肩関節部を骨折することがあります。
1 鎖骨骨折
肩を下にして転倒した場合などに発生し、交通事故の骨折の中でも発生頻度が非常に高いものです。
鎖骨が骨折すると、腫れて非常に強い痛みがあります。
レントゲンで、骨折の診断をします。
<治療>
治療は、保存療法が原則で、鎖骨バンドを装着します。骨折端が近寄ってくれば骨癒合は良好で、1ヶ月ほど経つと異常可動性はなくなるため、三角巾で2~3週間保護します。
ただし、骨折端が皮膚を突き上げていたり、多発骨折で管理上骨折の安定性が必要な場合は、手術が行われます。
2 肩甲骨骨折
発生頻度の低い骨折ですが、地面に肩から叩きつけられたりして肩甲骨に打撃を受けると骨折します。
肩甲骨が骨折すると、強い痛みや膨脹がありますが、呼吸や肩関節運動によって痛みが強くなります。
レントゲンで、骨折の診断をします。
<治療>
治療は、三角巾で上肢をつるして固定します。