骨折の診断と治療 | 奈良の交通事故弁護士相談 高の原法律事務所

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骨折

骨折の診断と治療

交通事故で受傷し骨折が生じた場合、以下のような診断と治療を行います。
 

1 診断

 レントゲン撮影は、不可欠の検査です。常に2方向撮影を行いますが、骨折線の方向や関節面との関係を確認するため、4方向撮影など特殊な撮影を必要とすることがあります。また、CTを利用することもあります。
 血管損傷が疑われる場合は、血管造影を行う必要があります。脊髄損傷では必要に応じて、MRIや脊髄造影も行います

2 治療方法

(1)整復

  交通事故で骨折した部位を正常に癒合させるため、まずは正しい位置に整復します。
①徒手整復
  適切な麻酔法のもと、レントゲン透視下に行われます。膨脹がすすむと、整復が困難になるため、受傷から6時間以内に整復することが望ましいといわれています。
  整復操作は神経や血管の損傷を引き起こすことがあるので、慎重に行う必要があり、決して無理をしてはいけません。
②牽引による整復
  徒手整復が困難な場合に持続的な牽引で整復を図る場合や、手術療法の前段階として牽引による整復が実施されます。
③観血的整復
  骨片の転位が激しい場合や、骨折部が不安定な場合など、保存的に整復およびその保持が困難な場合に手術的に骨折部を整復します。この場合、内固定を行って整復位を保持します。

(2)固定

  骨折部の整復後、固定を行います。ギプスによる外固定の外、手術で体内に固定材を入れて骨折部を連結固定する内固定の方法があります。

3 治療法の選択

 骨折には、保存療法と手術療法があり、骨折の部位、程度、状態により、適切な治療法を選択します。
 保存療法では、外部からの整復となるため、完全な整復を行ってそれを維持することは困難という問題点があります。
また、さらに骨癒合するまでの期間は確実な外固定を続ける必要があり、固定することで隣接関節の拘縮や筋萎縮が生じるリスクがあります。
 これに対して、手術療法では良好な整復位で内固定ができるため、早期の関節運動や荷重、歩行が可能となり、リハビリによる早期の機能回復と社会復帰が見込めます。
 一方で、骨折部を開くことになるため、軟部組織の損傷が生じたり、感染症のリスクがあります。
保存療法か手術療法かは、骨折の状況により異なりますが、高齢者は長期臥床により自立歩行ができなくなったり認知症を発症するなど種々の合併症を引き起こすリスクが高いため、手術療法を選択して、早期の離床とリハビリを目指すことになります。

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