骨折
上肢の骨折
当事務所の弁護士が上肢の骨折について解説いたします。
交通事故では、特にバイクで転倒した場合や、歩行中に交通事故にあった場合など、上肢が骨折することがあります。
ひとことで「上肢」といっても、人体は多くの骨と筋肉の集合でできています。
まず、首から肩にかけて「鎖骨」、肩からひじにかけては「上腕骨」、ひじから手首にかえては「橈骨(とうこつ)」と「尺骨(しゃっこつ)」、手首から先は親指から小指のそれぞれに細かい骨が結合しています。
交通事故では、事故の態様によって、これらの上肢のさまざまな部位で骨折します。上腕骨や橈骨、尺骨などの太い骨の場合は、骨の骨幹部が折れることは多くはありませんが、骨の端(骨端部)が骨折してひびが入ったりすることがあります。
また、バイクのハンドルを握っていた手に事故の衝撃が走ったり、転倒した際に手のひらを地面に打ち付けたりしたような場合に、手首にダメージが及んで手根骨を損傷することもあります。
このように、上肢の骨折はいろいろなケースがありますが、骨折した場合は、後遺症として骨折部に痛みが残ったり、関節の可動域が狭くなることもあります。このような場合は、後遺障害として、等級認定の対象となります。