開業してから
女性弁護士は、それまで大阪で勤務していたため、高の原には全くお客さんのつながりはありません。
開業直後は金融機関、JA、商工会、税理士事務所など様々なところへあいさつと営業に回りました。
そうこうしているうちに、ホームページや紹介でお客さんから問い合わせが入り、相談を受けるようになりました。交通事故、相続問題、遺言書、離婚問題、男女トラブル、労働問題、賃貸問題など、様々な種類の相談を受けました。女性弁護士ということもあり、女性のお客さんの相談も多数ありました。
そういう中で、非常に切羽つまったお客さんから相談がありました。その人は家賃を支払えず、家主から裁判を起こされ、住居からの明渡しを求められていました。裁判は、もうすぐ結審の上、判決されそうになっていました。
女性弁護士は、依頼者が住居を失うという緊急性から、急遽訴訟代理人に就任しました。そして、裁判所に反論の機会を求め、その間に何とか滞納家賃を支払う段取りをして、難しい所で訴訟を和解に持ち込み、そのお客さんは明渡しを免れました。
お客さんは、女性弁護士が尽力して窮地を救ってくれたことを非常に感謝され、今でも季節の挨拶をしてくださいます。